休場明け16日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前営業日比1.59%高の19376.79ポイントだった。中国企業指数は1.82%高の6864.35ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1142億5000万HKドル。
ハンセン指数は、序盤は上値の重さが目立ったものの、上げ幅を拡大すると、プラス圏で堅調に推移した。4月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びにとどまったことなどを受け、年内の利下げ期待が一段と高まり、香港市場でも買いが広がった。不動産在庫問題の解決に向け、浙江省杭州市臨安区の住宅都市農村建設局が区内にある一部の分譲住宅物件を買い取り、公共賃貸物件にする計画と伝わったことも投資家心理を強気に傾けた。
個別では、龍湖集団(
00960)が13%超上昇したほか、中国海外発展(
00688)や華潤置地(
01109)など本土不動産株が大幅高。市場予想を上回る決算を発表したテンセント(
00700)が4%超上昇したほか、美団(
03690)も買われた。半面、市場予想を下回る決算を発表したアリババ集団(
09988)が2%超下落。米政府が中国製電気自動車(EV)などに最大100%の追加関税を課すと発表したことを受け、理想汽車(
02015)も売られた。大口顧客である米ホームデポの弱い決算内容を受けて創科実業(
00669)は4%超下落。