2024-05-16 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(15日):ダウ349米ドル高と続伸、CPIの伸び鈍化で主要3指数が最高値更新
15日のNY株式相場は続伸。注目された米4月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びにとどまったことに加え、米4月小売売上高も前月比横ばいにとどまり年内の利下げ期待が一段と高まったことが株価の支援となった。
ダウ平均は終盤に376米ドル高まで上昇し349.89米ドル高(+0.88%)の3万9908.00米ドルと2日続伸して終了。S&P500も1.24%高まで上昇後、1.17%高の5308.15ポイントと2日続伸し、初めて終値で5300ポイントを突破した。前日に最高値を更新したナスダック総合も1.40%高と大幅に3日続伸。主要3指数がそろって取引時間中と終値の最高値を更新した。
S&P500の11セクターは、変わらずとなった一般消費財を除く10セクターが上昇。ITが2.29%高となったほか、不動産、ヘルスケア、公益も1%超上昇した。ITではアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が4.25%高、エヌビディアが3.58%高、セールスフォースが3.88%高となったほか、マイクロソフト、アップルも1%超上昇した。
4月CPIは前月比+0.3%と予想の+0.4%を下回る伸びとなり、前年比では3月分の+3.5%から+3.4%に低下し、予想と一致した。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.3%、前年比+3.6%となり、ともに予想と一致した。4月小売売上高は前月比横ばいとなり、3月分改定値の+0.6%や予想の+0.4%を下回った。
指標結果を受けて米10年債利回りは前日の4.44%から4.34に低下。CEMのフェドウォッチの9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前日の65%から76%に上昇した。