2024-05-14 |
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NY市況(13日):ダウ81米ドル安と9日ぶり反落、IT株が上昇しナスダックは反発
13日のNY株式相場は高安まちまち。先週末まで8連騰したダウ平均が下落した一方、ハイテク株やゲームストップ(+73.70%)などのミーム株の一角が上昇した。火曜日に4月生産者物価指数(PPI)、水曜日に4月消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、ニューヨーク連邦準備銀行が発表した1年先のインフレ期待が上昇し、PPIやCPIの上振れ懸念を強めたことも重しとなった。
ダウ平均は朝方に134米ドル高まで上昇したものの、81.33米ドル安(-0.21%)と9営業日ぶりに反落。S&P500は0.28%高まで上昇後、0.02%安とほぼ横ばいで終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.29%高と反発した。
S&P500の11セクターはIT、不動産の2セクターが上昇し、資本財、金融、生活必需品、エネルギー、一般消費財など9セクターが下落した。ダウ平均採用銘柄はインテルが2.21%高となったほか、ナイキ、アップル、シスコ・システムズが1%超上昇したが、翌日に決算を発表するホーム・デポや、アメリカン・エキスプレス、マクドナルドが1%超下落した。
ニューヨーク連銀が発表した13日に発表した4月の1年先予想インフレ率が+3.3%と前回の+3.0%から上昇し、5年先予想インフレ率も+2.8%と前回の+2.6%から上昇した。先行きの利下げ見通しを巡り水曜日に発表される4月CPIなどの物価指数に注目が集まる中、ニューヨーク連銀の予想インフレ率が上昇したことで、物価指標の上振れ懸念が強まった。