3日の香港株式市場で、ハンセン指数は9営業日続伸。終値は前日比1.48%高の18475.92ポイントだった。中国企業指数は1.71%高の6547.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で1161億1800万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、上昇率1−2%のレンジで堅調に推移。終値は昨年9月4日以来およそ8カ月ぶりの高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が2日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で利上げに否定的な発言をしたことで米長期金利が低下。オフショア人民元(CNH)相場がこの日上昇し、節目の1米ドル=7.20元を超える場面が目立ったことも買い安心感につながった。情報技術、一般消費財、金融を中心に幅広いセクターが上昇するなか、医療・ヘルスケアが軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット株のJDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)、ネットイース(
09999)、百度(
09888)が大幅に上昇。保険株の中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)、AIAグループ(
01299)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)は続伸した。不動産開発の中国海外発展(
00688)、スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)も高い。半面、前日高かった無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)が大幅に下落。金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.74%高の3971.29ポイントと続伸。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)と快手科技(
01024)、ミニブログのウェイボー(
09898)が前日に続いて大幅高となった。一方、画像処理システムのセンスタイム(
00020)が9営業日ぶりに下落した。