休場明け2日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に8営業日続伸。終値は前営業日比2.50%高の18207.13ポイントだった。中国企業指数は2.60%高の6437.09ポイント。メインボードの売買代金は概算で1159億1000万HKドル。
ハンセン指数は小安く始まった後、ほどなくプラス圏に浮上すると、徐々に上げ幅を拡大し、心理的節目の18000ポイントを回復。終値は昨年9月6日以来、約8カ月ぶり高値だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が据え置かれ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が記者会見で次の一手は利上げではないだろうと発言したことが好感されたほか、時間外取引で米株価指数先物が上昇していることなども投資家心理を強気に傾けた。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)が9%近く上昇し、指数を押し上げた。中国で不動産購入規制を撤廃する動きが続いていることを受け、碧桂園服務(
06098)や龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)など本土不動産関連銘柄も大きく買われた。半面、原油価格の下落を受けてペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は4.45%高の3865.48ポイント。画像認識システムの中国最大手、センスタイム(
00020)が36.07%高と急騰した。4月の納車台数が前年同月の2.3倍に急増したと発表した蔚来集団(
09866)は20.70%高。