30日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に7営業日続伸。終値は前日比0.09%高の17763.03ポイントだった。中国企業指数は0.14%安の6273.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で1308億6000万HKドル。
ハンセン指数は総じてプラス圏でもみ合った。前日の米株高や、米長期金利の低下が好感された。午前中に官民が発表した4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)がともに市場予想を上回り、中国の景況感の改善も支援材料となった。もっとも、香港市場はメーデーの休場を翌日に控えているほか、4月30日から5月1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれることから、積極的に運用リスクを取る動きは限られた。上値の重さが意識されると、後場にはマイナス圏に沈む場面もあった。
ハンセン指数構成銘柄では、2024年1−3月期決算が20%増益となった家電メーカーの海爾智家(
06690)が約8%の上昇。海運会社の東方海外(
00316)、電気工具大手の東方海外(
00316)、新興自動車メーカーの理想汽車(
02015)なども高い。前引け後に24年1−3月期決算と最大30億米ドル規模の自社株買い計画を発表したHSBC(
00005)が2.21%高。半面、製薬の中国生物製薬(
01177)、自動車ディーラーの中升集団(
00881)、ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)などが安い。前日に高かった本土不動産関連の碧桂園服務(
06098)が反落した。24年1−3月期決算が3%減益の中国銀行(
03988)も売られた。
そのほかでは、親会社による非公開化計画を発表し、きょうから取引を再開したロクシタン(
00973)が9.49%高。半面、決算内容を嫌気してシノトランス(
00598)、万科企業(
02202)、中国建材(
03323)などが下げた。