週明け29日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続伸。終値は前営業日比0.54%高の17746.91ポイントだった。中国企業指数は0.21%高の6282.86ポイント。メインボードの売買代金は概算で1634億1000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に上げ幅を拡大。前週末の米株高の流れを引き継いだ上、中国本土で四川省成都市などが相次いで住宅購入制限を取り消したと伝わり、関連銘柄の買いが膨らんだ。ただ、心理的節目の18000ポイントを超える水準では利益確定売りに押され、中盤以降はじりじりと上げ幅を縮小。米利下げ開始時期の不透明感が強いなか、30日から5月1日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見気分が次第に広がったもよう。セクター別では不動産・建設、金融、医療・ヘルスケアが上げた半面、通信が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、本土不動産株の碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)がそろって大幅に続伸。金融株のAIAグループ(
01299)と中国銀行(
03988)、ガラスメーカーの信義光能(
00968)と信義ガラス(
00868)も高い。新薬受託開発の薬明生物技術(
02269)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)は続伸した。一方、朝方に2024年1−3月期決算を発表した国薬控股(
01099)が6%超下落。オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)、生活アプリ運営の美団(
03690)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)は反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.13%安の3713.32ポイントと反落。トリップ・ドットコムと同業の同程旅行(
00780)の下げがきつい。ライブコマースの東方甄選(
01797)も売られた。一方、スマートフォン部品・組立受託のBYDエレクトロニック(
00285)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)と阿里健康(
00241)が買われた。