アジアを拠点とする生保大手、AIAグループ(
01299)は29日朝方、自社株買いの規模を20億米ドル追加することを取締役会で決めたと発表した。できるだけ早期に開始し、12カ月以内をめどに完了する計画。2022年3月に発表した計画と合計して規模は120億米ドルに拡大する。
同社は資本管理政策を見直し、株主還元方針を明確にしたと明らかにした。2024年度以降の配当性向をネットFSGの75%とする目標を掲げた。その上で、必要以上の資本は株主に還元すると定めた。20億米ドルの自社株買い追加はこの新方針に基づいて決定した。
ネットFSGは基本FSG (経常業務に必要な額を超えて生み出される資産・資本の剰余金) から新契約、グループオフィス支出、金融費、その他の資本移動の資金として使う剰余金を差し引いて算出する。ネットFSGの計算には投資収益変動の影響を含めない。2023年のネットFSGは39億米ドルだった。
AIAグループの株価は日本時間午後0時32分現在、前営業日比7.96%高の58.36HKドルで推移している。