23日の香港市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.92%高の16828.93ポイントだった。中国企業指数は2.12%高の5954.62ポイント。メインボードの売買代金は概算で1160億HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付くと、もみ合いながら上げ幅を拡大した。終値ベースで4月11日以来、およそ2週間ぶりの高値を更新。中東情勢を巡る地政学的リスクへの警戒感が後退し、買い直しの動きが続いた。前週末に打ち出された中国当局による香港市場の支援策が引き続き好感されたほか、中国財政部の幹部が22日に「超長期の特別国債を発行する作業をタイムリーに開始する」と述べたことを受け、中国の財政出動に対する期待も投資家心理を支えた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)が大幅に続伸し、指数を押し上げた。2024年1−3月期の大幅増益決算を発表した豚肉大手の万洲国際(
00288)や、1−3月期の小売売上高などを発表したスポーツ用品の李寧(
02331)がそろって5%台後半の上昇。香港証券取引所(
00388)も大幅に続伸した。半面、産金株の紫金鉱業集団(
02899)が大幅に続落。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)などが売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.38%高の3449.10ポイントと大幅に続伸。快手科技(
01024)が上昇率トップ。前日に安かった電気自動車の蔚来集団(
09866)と小鵬汽車(
09868)が買い戻された。下落は舜宇光学科技、華虹半導体(
01347)、ネットイース(
09999)の3銘柄のみだった。