23日の香港市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.64%高の16782.71ポイントだった。中国企業指数は1.85%高の5939.12ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で629億2000万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付くと、プラス圏でもみ合った。イスラエルとイランが報復合戦に陥る公算は大きくないとの見方から地政学的リスクへの警戒感が後退し、買い直しの動きが続いた。前週末に打ち出された中国当局による香港市場の支援策が引き続き好感されたほか、中国財政部の幹部が22日に「超長期の特別国債を発行する作業をタイムリーに開始する」と述べたことを受け、中国の財政出動に対する期待も投資家心理を支えた。
個別では、大型ネット株の美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)が大幅に続伸し、指数を押し上げた。2024年1−3月期の大幅増益決算を発表した豚肉大手の万洲国際(
00288)や、1−3月期の小売売上高などを発表したスポーツ用品の李寧(
02331)がそろって5%超の上昇。半面、値下げ競争への懸念から新興自動車メーカーの理想汽車(
02015)が大幅に4営業日続落。電気自動車・電池メーカーのBYD(
01211)は3営業日続落した。