19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.29%安の3065.26ポイントだった。深セン成分指数は1.04%安の9279.46ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8603億3600万元だった。
上海総合指数は、前場はプラス圏に浮上する場面もあったが、後場はマイナス圏で軟調に推移した。中国政府による景気対策への期待は強いものの、イラン中部のイスファハンで爆発音があったと伝わり、中東情勢の緊迫化が嫌気された。また、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が後ずれするとの見方も相場の重しとなった。セクター別では、教育や太陽光発電設備、半導体などが売られた半面、採掘と貴金属が全面高。石油や海運・港湾なども買われた。
A株市場では、北京東方園林環境(
002310)や恵州市徳賽西威汽車電子(
002920)、中信銀行(
601998)、中国旅遊集団中免(
601888)などが大きく下げた。半面、中東懸念でペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)が買われたほか、華潤三九医薬(
000999)や長春高新技術産業(
000661)も高かった。
上海B株指数は1.62%安の252.11ポイント、深センB株指数は0.11%高の1065.43ポイント。