2024-04-16 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:反落、人民元安を警戒 観光株・電機株に売り
16日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比1.42%安の3013.84ポイントだった。深セン成分指数は1.56%安の9223.29ポイントと反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6173億6600万元だった。
上海総合指数はじりじりと下げ幅を広げ、前場の安値圏で終えた。好調な米経済指標を受けて米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が想定より遠のくとの観測が浮上し、米長期金利が上昇したことが重荷。人民元の対米ドル相場に下押し圧力がかかり、中国が追加の金融緩和をしにくくなるとの見方から幅広いセクターで売りが優勢となった。中国国家統計局が午前に発表した1−3月の国内総生産(GDP)は前年同期比伸び率が市場予想を上回ったものの、3月の小売売上高と鉱工業生産は予想から下振れした。
セクター別では、観光と電池、電機が全面安。プラスチック製品、通信サービス、環境保護関連も安い。一方、国務院(内閣に相当)が前週末に発表した資本市場振興の基本政策を手掛かりに、銀行の一角が続伸した。
上海B株指数は1.63%安の252.88ポイント、深センB株指数は1.17%安の1063.94ポイントとともに3営業日続落した。