週明け15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比1.26%高の3057.38ポイントだった。深セン成分指数は1.53%高の9369.70ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9971億4700万元だった。
上海総合指数は序盤にマイナス圏に沈み、心理的節目の3000ポイントを割る場面もあったが、その後はプラス圏で推移し、終値は4月3日以来の高値だった。中東情勢の緊迫化が嫌気されたが、指数は前週末に約2週間ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がった。中国当局が耐久消費財の買い替え促進策を発表したことや、資本市場の改革を促す新「国9条」を発表したことなども好感された。セクター別では、保険と銀行が全面高となったほか、証券や航空・空港運営なども買われた。半面、教育が全面安。宝飾や貴金属なども売られた。
A株市場では、2023年12月本決算の速報値や24年1−3月期業績見通しを発表した安徽中鼎密封件(
000887)や北方華創科技集団(
002371)が大幅高となったほか、中国中車(
601766)や中国交通建設(
601800)など「中字頭」(社名が「中国」で始まる)と呼ばれる国有資本銘柄も高かった。半面、東江環保(
002672)や北京東方園林環境(
002310)、海能達通信(
002583)が大きく下げた。
上海B株指数は0.46%安の257.07ポイント、深センB株指数は0.15%安の1076.53ポイント。