UBSは最新リポートで、HSBC(
00005)子会社のハンセン銀行(
00011)の目標株価を86.5HKドルから94.5HKドルに9.2%引き上げた。高金利環境が香港地場銀行の純金利マージン(NIM)を下支えするとして、2024−28年の利益予想は4−13%上方修正した。一方、投資判断は「中立」とした。中国本土と香港の商業用不動産(CRE)の不良債権リスクには引き続き警戒が必要で、24年も信用コストが高止まりするとみている。『インフォキャスト』が10日伝えた。
UBSは、ハンセン銀行が5月初旬に最初の中間配当を発表する前に30億HKドルの自社株買い計画を発表したことは、大きなポジティブサプライズだったと指摘。経営陣が余剰資本を活用して株主利益を増やすことを検討しているという前向きなシグナルを送ったとの見方を示した。
ハンセン銀行の株価は日本時間午後3時23分現在、前日比5.74%高の99.45HKドルで推移している。