週明け8日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに小幅反発。終値は前営業日比0.05%高の16732.85ポイントだった。中国企業指数は0.09%高の5868.97ポイント。メインボードの売買代金は概算で998億7000万HKドル。
強弱材料が入り混じるなか、ハンセン指数は前週末終値を挟んで一進一退の展開。米長期金利の上昇を嫌気する売りが出たものの、前週末の米株高を受けた買いが指数を支えた。注目された3月の米雇用統計で平均賃金が前月比、前年同月比とも予想と一致し、労働需給の明らかな引き締まりを示さなかったとの見方につながったもよう。また、中国本土市場が清明節の連休から明けたことで相互取引制度が再開し、本土投資家による香港株売買は買い越しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、前週末に売られた医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、電気自動車(EV)の理想汽車(
02015)とBYD(
01211)が高い。アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、不動産管理の碧桂園服務(
06098)、発電大手の華潤電力控股(
00836)も反発した。半面、大型株のAIAグループ(
01299)とテンセント(
00700)が下落して指数の重荷だった。ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)と華潤ビール(
00291)の下げがきつい。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、製薬の翰森製薬(
03692)は大幅に反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.18%安の3446.61ポイントと3営業日続落。ライブコマースの東方甄選(
01797)が9%超安と続落した。EVメーカーの小鵬汽車(
09868)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)も売られた。一方、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)が買われた。