中国恒大集団(
03333)傘下の電気自動車(EV)メーカー、中国恒大新能源汽車(
00708)は5日大引け後、アラブ首長国連邦(UAE)のEVメーカー、NWTNから出資を受け入れるほか、一部債権者に対して新株を発行して債務と相殺すると発表していた件について、進展がなく、実施しないことを決めたと発表した。
中国恒大新能源汽車は昨年8月、NWTNから出資を受け入れることで合意したと発表。NWTNに対し61億7700万株(発行済み株式総数の27.50%)を発行し、38億9000万HKドルを調達するとしていた。また、中国恒大集団などの債権者に対して54億4100万株を発行し、208億9500万HKドル相当の債務と相殺することで合意していた。
中国恒大集団を巡っては、香港の高等法院(高等裁判所)が今年1月下旬に中国恒大集団の「清算命令」を出しており、取引条項の見直しなどの作業が中断していた。
中国恒大新能源汽車の株価は日本時間午後2時52分現在、前営業日比9.24%安の0.226HKドルで推移している。