2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.08%安の3074.96ポイントだった。深セン成分指数は0.62%安の9586.95ポイントと4営業日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で9676億4000万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付き、前場は前日終値を挟んで一進一退。後場に入るとマイナス圏の狭いレンジでもみ合った。前日終値は3月20日以来およそ2週間ぶりの高値だっただけに、ハイテク株を中心に利益確定売りが出て相場の重荷となった。もっとも、下値は限定的。3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から上昇したことで国内景気不安が後退した上、政策の恩恵が期待できる銘柄が買われて一定の下支えとなった。セクター別では、文化・メディアやゲーム、インターネットサービス、ソフトウエア開発が売られた。半面、バッテリー素材が全面高のほか、化学原料、風力発電設備、採掘業も買われた。
A株市場では、不動産株の万科企業(
000002)と招商局蛇口工業区控股(
001979)、保利発展控股集団(
600048)の下落が目立った。ソフトウエア開発の上海宝信ソフト(
600845)、企業向けクラウド大手の用友網絡科技(
600588)、電子機器受託製造サービスの立訊精密工業(
002475)も安い。一方、バスメーカーの宇通客車(
600066)、電池材料の国軒高科(
002074)、自動車部品のウェイチャイ・パワー(
000338)が大幅高。風力発電タービンの金風科技(
002202)や、エネルギー株のペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)、中国神華能源(
601088)も買われた。
上海B株指数は0.29%高の256.31ポイント、深センB株指数は0.24%高の1095.22ポイントとともに4営業日続伸した。