28日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.91%高の16541.42ポイントだった。中国企業指数は1.44%高の5810.79ポイント。メインボードの売買代金は概算で1172億5000万HKドル。
ハンセン指数は前日終値付近でもみ合って始まった後、前引けにかけて堅調に上げ幅を拡大したが、後場に入って上げ幅をやや縮小した。前日のNY市場やきょうの中国本土市場の上昇が好感されたほか、指数は前日に約3週間ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きもみられた。ただ、香港市場は29日−4月1日がイースターで休場となることから、連休を前に持ち高調整の売りが相場の重しとなった。一方、決算発表がピークを迎えており、業績を手掛かりに個別物色の動きが活発だった。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)やJDドットコム(
09618)などテック株が買われて指数を押し上げた。中升集団(
00881)や海爾智家(
06690)の上昇も目立った。28日夜に電気自動車(EV)「SU7」の発表イベントを控える小米集団(
01810)は1.22%高。半面、碧桂園服務(
06098)やホンコン・チャイナガス(
00003)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.48%高の3477.55ポイント。海爾智家やビリビリ(
09626)、美団、JDドットコムが上昇率上位だった。半面、衆安在線財産保険(
06060)や閲文集団(
00772)などが下げた。指数構成銘柄以外では、康哲薬業(
00867)が34.45%安と急落。23年12月本決算の予想下振れと大幅な減配が嫌気された。