28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.59%高の3010.66ポイントだった。深セン成分指数は1.31%高の9342.92ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9322億5800万元だった。
上海総合指数は続落して寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏へ浮上。心理的節目の3000ポイントを回復すると、前引けにかけてほぼ一本調子で上げ幅を拡大した。前日に3000ポイントを割り込み、終値ベースで2月28日以来、およそ1カ月ぶりの安値を更新した後とあって、買い戻しが優勢だった。もっとも、3030ポイント付近で伸び悩み、後場は上げ幅を縮小してもみ合った。
セクター別では、航空・宇宙関連が全面高。通信設備、建設コンサルティング、インターネットサービス、通信サービスなども高い。半面、銀行が売られ、相場の重荷となった。
A株市場では、科大訊飛(
002230)、欧菲光集団(
002456)、紫光国芯微電子(
002049)、富士康工業互聯網(
601138)などテック株の一角が急伸。2023年12月本決算を発表した海爾智家(
600690)、中国旅遊集団中免(
601888)や、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)なども買いを集めた。半面、決算発表を終えた銀行株の中国光大銀行(
601818)、交通銀行(
601328)、中国工商銀行(
601398)がそろって安い。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が続落した。
上海B株指数は1.65%高の252.94ポイント、深センB株指数は0.39%高の1084.23ポイントだった。