2024-03-22 |
中国/業界動向/金融 |
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人民元が4カ月ぶり安値、国有銀行は買い支えか=ロイター
人民元の対米ドル相場が22日朝方に4カ月ぶりの安値まで下落し、中国の国有銀行が相場を支えるため市場で元買い・ドル売りを行ったもようだ。上海外国為替市場で人元は心理的節目の1米ドル=7.2元を割り込み、2023年11月17日以来の安値となる7.24元を付けた。その後、中国の主要な国有銀行が人民元を買い支えたという。ロイター通信が同日、市場関係者の話として報じた。
ロイターは、中国人民銀行(中央銀行)の幹部が21日の記者会見で「預金準備金率を引き下げる余地がある」と述べたことが人民元急落のきっかけとの見方を伝えた。市場では以前から、中国が景気浮揚を目的に追加の金融緩和に動くとの観測が広がっており、人民元相場に下押し圧力がかかっている。中国人民銀行は22日の人民元取引の基準値を1ドル=7.1004元に設定し、前日の基準値(1米ドル=7.0942元)に比べ、0.087%(0.0062元)の元安/ドル高水準としていた。