15日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。前場終値は前日比2.09%安の16607.26ポイントだった。中国企業指数は2.38%安の5766.19ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で551億7000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、序盤に下げ幅を拡大。100日移動平均線(前引け時点で16618.68ポイント)の付近で下げ渋る場面があったものの、結局は同水準を割り込んで前場の取引を終えた。前日の米長期金利の上昇と米ハイテク株安の流れを引き継いだ売りに押された。米国と中国の関係悪化も引き続き警戒されている。米連邦議会下院が13日、中国発の動画共有アプリ「TikTok」の米国内の利用禁止につながる法案を本会議で可決した。14日には欧州連合(EU)の欧州委員会が、アリババ集団(
09988)の海外向けECプラットフォーム「全球速売通(アリエクスプレス)」について正式な調査に入ると発表した。
個別では、大型ネット株のアリババ集団、美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)が売られて相場の重荷だった。不動産開発の龍湖集団(
00960)、医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)の下げがきつい。自動車販売の中升集団(
00881)、スポーツ用品の李寧(
02331)は大幅に反落した。一方、電動工具の創科実業(
00669)、豚肉大手の万洲国際(
00288)が買われた。