12日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続伸。終値は前日比3.05%高の17093.50ポイントだった。中国企業指数は3.49%高の5949.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で1499億6000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付くと、ほぼ一本調子で上げ幅を拡大した。中盤に心理的節目の17000ポイントを回復し、終値ベースで昨年11月28日以来、およそ3カ月半ぶりの高値を更新した。中国当局が全国人民代表大会(全人代)の後に具体的な産業振興策を打ち出すとの見方が広がり、政策期待が引き続き買いを支えた。中国本土から香港株に投資する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)はこの日まで19営業日連続と買い越しとなり、本土マネーの流入も好感されたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)が10%超上昇するなど、本土系不動産株が急伸。シティグループが2024−25年利益予想を大幅に引き上げた火鍋チェーン運営の海底撈国際(
06862)が13.62%高。電気自動車(EV)「SU7」を3月28日に発売すると発表した小米集団(
01810)が11.34%高。李寧会長による非公開化報道を受けて李寧(
02331)は一時20%超上昇したが、8.07%高で終えた。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、電気工具大手の創科実業(
00669)、産金株の紫金鉱業集団(
02899)がさえない。信義光能(
00968)は9営業日ぶりに反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は4.64%高の3643.91ポイントと大幅に3営業日続伸。小米集団、ビリビリ(
09626)、衆安在線財産保険(
06060)、JDドットコム(
09618)が上昇率上位。構成30銘柄がすべて上昇した。