1日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.47%高の16589.44ポイントだった。中国企業指数は0.90%高の5728.84ポイント。メインボードの売買代金は概算で1218億3000万HKドル。
ハンセン指数は続落して始まったが、前日の米ハイテク株高を材料に買いが入って上げに転じた。注目された1月の米個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率がほぼ市場予想通りとなり、インフレが再加速すれば米連邦準備理事会(FRB)が利下げを大幅に先送りしかねないとの懸念が後退した。ただ、中国の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)の開幕を来週に控え、中盤以降は上値の重さが目立った。ハンセン指数は10日移動平均線(大引け時点で16543.83ポイント)を超えると伸び悩んだ。セクター別では素材と情報技術が上げた半面、医療・ヘルスケア、コングロマリット、不動産・建設が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、生活アプリ運営の美団(
03690)が11%近く上昇し、相場の上昇を主導。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、新薬受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、ガラス大手の信義光能(
00968)は続伸した。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、医薬品卸売りの国薬控股(
01099)も高い。一方、前日に大引け後に2023年12月中間決算を発表した香港コングロマリットの新世界発展(
00017)が大幅安。香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)、ミネラルウオーターの農夫山泉(
09633)も下落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.66%高の3488.13ポイントと続伸。電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)と蔚来集団(
09866)が大幅に続伸した。半面、前日大引け後に23年12月本決算を発表したネットイース(
09999)が売られた。