大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、ABインベブのアジア事業会社、バドワイザーAPAC(
01876)の目標株価をこれまでの20HKドルから17HKドルに引き下げた。中国本土の消費センチメントが弱く、韓国市場の競争が激化したことを踏まえて2023−25年コアEPS予想を3−7%下方修正した。投資判断は「買い」に維持した。『AAストックス』が20日伝えた。
大和によると、韓国の税関はバドワイザーAPACが現地輸入業者を通じて割当外の製品を輸入していると指摘して6700万米ドルの関税を追徴した。ただ、同社経営陣は昨年10−12月期に非経常項目として認められる見通しを示しており、大和はこの事件がコア業績に影響を与えないとした。また、現地のインフレ鈍化に伴い、1−3月期に値上げする可能性は低いとみている。一方、バドワイザーAPACがアジア太平洋地域東部で値下げすれば、市場シェアの拡大につながるとの見方を示した。中国本土では、比較対象の実績が高い水準にある上、春節(旧正月)の時期のずれにより、1−3月期の販売量が1桁台前半の減少となる見込みで、平均販売価格は前年同期を上回ると予想している。
バドワイザーAPACの株価は日本時間午後4時12分現在、前日比0.31%安の13.04HKドルで推移している。