休場明け19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前営業日比1.56%高の2910.54ポイントだった。深セン成分指数は0.93%高の8902.33ポイントと4営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9572億8700万元だった。
上海総合指数は序盤に上げ幅を拡大。中盤は心理的節目の2900ポイント付近で伸び悩んだが、大引けにかけて一段高となった。終値は1月5日以来およそ1カ月半ぶりの高値を付けた。中国の追加金融緩和に期待する買いが相場を押し上げている。中国人民銀行(中央銀行)機関紙の『金融時報』は18日、事実上の政策金利である優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は下がる余地があり、特に住宅ローン金利の目安となる5年超物は引き下げの可能性が大きいと報じた。春節(旧正月)連休中の国内消費の拡大を示す統計も投資家心理を強気に傾けたもよう。セクター別では、ゲームが全面高のほか、教育とインターネットサービス、文化・メディア、コンピューターが買われた。半面、証券が逆行安。
A株市場では台湾・鴻海精密工業傘下の富士康工業互聯網(
601138)、スーパーコンピューターの曙光信息産業(
603019)がストップ高を付けたほか、テック株の科大訊飛(
002230)、紫光(
000938)が大きく買われた。オンラインゲームの巨人網絡集団(
002558)と三七互娯網絡科技集団(
002555) は大幅に続伸。エネルギー資源株のシノペック(
600028)、ペトロチャイナ(
601857)、中国神華能源(
601088)の上昇も目立った。一方、休場前に買われた立訊精密工業(
002475)、万科企業(
000002)、永輝超市(
601933)、寧波杉杉(
600884)が下落した。
上海B株指数は0.35%高の250.25ポイント、深センB株指数は1.45%高の1031.43ポイントとともに4営業日続伸した。