2024-02-19 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(16日):ダウ145米ドル安と3日ぶり反落、週間では3指数が6週ぶり反落
16日のNY株式相場は下落。好決算を発表したアプライド・マテリアルズが大幅高となったものの、寄り前に発表された米1月生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったことで早期利下げ期待が後退したことが重しとなった。
1月PPIは前月比+0.3%と予想の+0.1%を上回り、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIも前月比+0.5%と予想の+0.1%を上回った。PPIの上振れを受けて米10年債利回りは前日の4.24%から4.28%に上昇し、米2年債利回りは一時、昨年12月以来となる4.7%台まで上昇した。
ダウ平均は189米ドル安まで下落後、145.13米ドル安(-0.37%)の3万8627.99米ドルで終了。S&P500とナスダック総合は小幅に上昇してスタートしたものの、それぞれ0.48%安、0.82%安で終了。主要3指数がそろって3日ぶりに反落した。
週間では3指数がそろって6週ぶりに反落。ダウ平均は0.11%安と小幅安にとどまったものの、S&P500が0.42%安、ナスダック総合が1.34%安となった。
S&P500の11セクターは素材、ヘルスケア、生活必需品の3セクターが上昇し、コミュニケーション、不動産、IT、資本財、一般消費財など8セクターが下落した。ダウ平均採用銘柄はメルク、ウォルマート、ダウ・インクが0.5%超上昇した一方、ナイキが2.4%安となり、アムジェン、ウォルグリーン、シスコ・システムズ、インテル、3Mが1%超下落。アップルとマイクロソフトも0.6-0.8%下落した。
決算発表銘柄では、予想を上回る決算や強い見通しを発表したアプライド・マテリアルズが6.35%高となり、S&P500の上昇率トップとなったほか、2024年1−3月期の売上高見通しが予想を上回ったドレードデスクが17.46%高と急伸。一方、23年10−12月期の赤字が予想を上回ったドアダッシュが8.13%下落した。