8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比1.28%高の2865.90ポイントだった。深セン成分指数は1.29%高の8820.60ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆174億6300万元だった。
上海総合指数は終始プラス圏でもみ合った。中国国務院は7日、中国証券監督管理委員会(CSRC)の易会満主席を解任し、呉清氏に交代させると発表した。呉氏は過去の実績でリスク対応に強いとされていることから、資本市場への支援の強化に対する期待が買いを誘ったもよう。翌日から始まる春節(旧正月)の大型連休を前に、上値の重い場面もあったが、この日の高値圏で取引を終えた。終値ベースで1月29日以来、およそ1週半ぶりの高値を更新した。
セクター別では、プラスチック製品、インターネットサービス、ソフトウエア開発、半導体などが高い。半面、銀行の一角が軟調だった。
A株市場では、不動産株の保利発展控股集団(
600048)、招商局蛇口工業区控股(
001979)、万科企業(
000002)や、リチウム電池材料メーカーの寧波杉杉(
600884)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)などが高い。前日に安かった環境関連の北京東方園林環境(
002310)が反発した。半面、漢方薬の東阿阿膠(
000423)、華潤三九医薬(
000999)の下げが目立った。バスメーカーの鄭州宇通客車(
600066)が反落。港湾運営の上海国際港務(
600018)や、銀行株の中国農業銀行(
601288)、中国工商銀行(
601398)などは続落した。
上海B株指数は1.09%高の249.38ポイント、深センB株指数は1.12%高の1016.72ポイント。