8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.87%安の15941.66ポイントだった。中国企業指数は0.79%安の5378.49ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で416億1000万HKドル。
ハンセン指数はほぼマイナス圏で軟調に推移した。前日の米株高を受けて下げ幅を縮小する場面もあったが、勢いは続かず、心理的節目の16000ポイントを下回って前場の取引を終えた。中国の国家統計局が8日発表した2024年1月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.8%下落と4カ月連続で前年同月割れとなり、下落率は09年以来、約14年ぶりの大きさとなったことで、デフレ圧力の強さが改めて意識された。また、中国の景気減速への警戒感が強いなか、春節(旧正月)の連休を前に持ち高調整の動きも広がった。
個別では、予想を下回る四半期決算を発表したアリババ集団(
09988)が7%近く下落し、相場の下げを主導。無錫薬明康徳新薬開発(
02359)や薬明生物技術(
02269)の下落も目立った。半面、理想汽車(
02015)や華潤万象生活(
01209)、SMIC(
00981)が買われた。