29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.55%安の3021.69ポイントだった。深セン成分指数は0.91%安の9744.39ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7750億5100万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、じりじりと下げ幅を拡大した。不動産市況の悪化など、中国景気の減速が懸念されるなか、11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表を翌日に控え、リスク回避の動きが優勢だった。指数は終値ベースで11月2日以来、およそ4週間ぶりの安値を更新した。
セクター別では、建設コンサルティング、ゴム製品、建設機械、ソフトウエア開発などが安い。半面、貴金属、石炭が堅調だった。
A株市場では、自動車株のBYD(
002594)、重慶長安汽車(
000625)、江鈴汽車(
000550)、不動産関連の保利発展控股集団(
600048)、招商局蛇口工業区控股(
001979)の下げが目立った。証券大手の華泰証券(
601688)、保険株の中国太平洋保険(
601601)、中国平安保険(
601318)も大きく売られた。半面、教育関連の中公教育科技(
002607)、特定用途無線大手の海能達通信(
002583)、産金株の紫金鉱業集団(
601899)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.35%安の230.51ポイント、深センB株指数は0.14%安の1079.37ポイントだった。