29日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。前場終値は前日比1.98%安の17010.01ポイントだった。中国企業指数は2.20%安の5826.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で674億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後、下げに転じた。ほぼ一本調子で下げ幅を広げて心理的節目の17000ポイントに接近し、前場の安値で引けた。時価総額が大きい美団(
03690)が急落し、相場の重荷だった。重要イベントを前に持ち高を整理する売りも出たもよう。きょうは米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表される。30日には中国の11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されるほか、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」の会合が予定されている。
個別では、美団が11%超下落した。同社経営陣がアナリスト向け説明会で、10−12月期に料理宅配事業の売上高伸び率が前年同期比で減速する見通しを示し、嫌気された。不動産株の碧桂園服務(
06098)、華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)、華潤万象生活(
01209)はそろって続落。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)も大幅安となった。半面、金鉱株の紫金鉱業集団(
02899)、石油株のCNOOC(
00883)が反発。前日大引け後に2023年9月中間決算を発表した阿里健康(
00241)も買われた。