中国の乗用車メーカー団体である乗用車市場信息聯席会(CPCA)はこのほど、2023年10月の狭義での乗用車(セダン、多目的車=MPV、スポーツ多目的車=SUV)の小売台数が前年同月比10.2%増の203万3000台だったと発表した。「金九銀十(中国で最も消費活動が旺盛となる9月と10月)」という季節要因やメーカーの強力なプロモーションによる消費喚起が奏功した。1−10月累計は前年同期比3.2%増の1726万7000台。
10月の中国ブランド車の小売台数は前年同月比20.0%増の113万台となり、市場シェアは55.6%と前年同月から4.0ポイント拡大した。一方、10月の主要合弁ブランド車の販売台数は2.0%減の68万台。市場シェアは独中合弁が前年同月比1.2ポイント縮小の18.1%、日中合弁が1.2ポイント縮小の17.7%、米中合弁が0.8ポイント縮小の6.1%だった。
10月の新エネルギー車(NEV)モデルの乗用車は、卸売台数が前年同月比30.1%増の88万3000台、小売台数が37.5%増の76万7000台だった。1−10月累計では卸売台数が前年同期比35.5%増の680万台、小売台数が34.2%増の595万4000台だった。
10月の卸売台数が2万台超だったNEVは25モデルで、上位5モデルは順に◇BYD(
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002594)の「宋(Song)」:6万4000台◇米テスラの中国法人、特斯拉(上海)の「モデルY」:4万7200台◇BYDの「海鴎(シーガル)」:4万3400台◇BYDの「秦(Qin)」:4万2800台◇BYDの「元(Yuan)」:4万1400台――だった。これら5モデルは、そのまま乗用車市場全体での販売台数上位5モデルにもなった。