12日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。終値は前日比0.39%安の18025.89ポイントだった。中国企業指数は0.61%安の6260.19ポイント。メインボードの売買代金は概算で841億1000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、ほどなくして心理的節目の18000ポイントを割り込んだ。ただ、売り一巡後は本土市場の上海総合指数に追随して下げ幅を縮小。為替市場で人民元安・米ドル高が一服したことが好感されたもよう。18000ポイントを回復すると、前日終値を挟んだ小動きが続いたが、終盤には再び下げ幅をやや拡大した。8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を現地時間の13日に控えているほか、15日には中国の主要経済指標と最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)の算出基準となる中期貸出制度(MLF)金利の発表が予定されており、様子見気分が漂った。
ハンセン指数構成銘柄では、石油株のペトロチャイナ(
00857)とシノペック(
00386)、海運株の東方海外(
00316)が安い。前日に高かった製薬株の翰森製薬(
03692)が反落した。本土不動産株の龍湖集団(
00960)、中国ネット通販最大手のアリババ集団(
09988)が続落。半面、新エネルギー車・電池メーカーのBYD(
01211)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)などが買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.47%安の4063.96ポイントと5営業日続落。センスタイム(
00020)、キングソフト(
03888)、金蝶国際ソフト(
00268)が下落率上位。半面、小米集団(
01810)、小鵬汽車(
09868)、理想汽車(
02015)などが買われた。