2023-09-12 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(11日):ダウ87米ドル高と3日続伸、ハイテク株が買われナスダックが1.14%高
11日のNY株式相場は続伸。「ウォールストリート・ジャーナル」紙の記事を受けて利上げの長期化懸念が和らぐ中、アナリストの投資判断引き上げを好感したテスラ(+10.09%)や、アップルへの5Gモデム供給を好感したクアルコム(+3.90%)が大幅高となり、ハイテク株を中心に上昇した。
ダウ平均は終日プラス圏で推移し、87.13米ドル高(+0.25%)と3日続伸して終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.67%高、1.14%高で終了し、ともに2日続伸した。
S&P500の11セクターは一般消費財(+2.77%)を筆頭に、コミュニケーション、生活必需品、ヘルスケア、ITなど9セクターが上昇し、エネルギー(-1.32%)、資本(-0.01%)が下落。一般消費財ではテスラのほか、アマゾンが3.52%上昇し、コミュニケーションではメタ・プラットフォームズが3.25%上昇した。ダウ平均採用銘柄はウォルグリーン、シェブロンが2%超下落したものの、3M、インテル、ディズニー、マイクロソフトなど7銘柄が1%超上昇した。
金融政策の見通しを巡り、今週は水曜日の8月消費者物価指数 (CPI)、木曜日の8月生産者物価指数(PPI)に注目が集まる中、フェド・ウォッチャーとして知られるニック・ティミラオス「ウォールストリート・ジャーナル」記者が「米連邦準備理事会(FRB)は利上げに慎重になりつつある」との見解を示したことで、利上げサイクルの終了期待が再び高まった。米10年債利回りは4.29%台と前日比で小幅に上昇したものの、主要通貨に対するドル強さを示すドル・インデックスは前日の105.090ポイントから104.569ポイントに低下した。
引け後の動きでは弱い四半期見通しが嫌気されたオラクルが時間外で一時10%安と急落した。