2023-08-28 |
中国/政策/証券 |
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CSRC、IPOを段階的に抑制
中国証券監督管理委員会(CSRC)は27日、新規株式公開(IPO)や増資を抑制する方針を明らかにした。「現在の市場形勢を考慮し、証券市場の急変動を打ち消すカウンターシクリカルな調節の仕組みを改善する」と説明した。主な抑制措置は次の通り。実施時期は明示していない。
◇IPOの動きを段階的に引き締め、投融資の需給均衡を図る。
◇金融業の上場会社や、ほかの業種の時価総額が大きい上場会社による大規模な増資ついて、あらかじめ連絡をとる仕組みを実施し、資金調達の必要性や発行時期に留意する。
◇上場企業の株価が発行時の公開価格を下回ったり、企業の1株当たり純資産が1元以下になったり、業績が赤字続きだったり、財務的投資比率が高過ぎる場合、増資を行う際は実施の間隔と規模を規制する。
◇上場企業が合理的に増資規模を決め、実施間隔の規制を厳格に順守するよう指導する。審査にあたっては、前回の募集で調達した資金が基本的に使い尽くされているか、調達資金を投じるプロジェクトが期待された成果を達成したかに焦点を当てる。
◇上場企業が調達した資金が本業へ適切に投じられるよう厳格に要求し、多元化投資は厳しく制限する。
◇不動産業の上場企業による増資については、発行時の公開価格、企業の1株当たり純資産、業績赤字を基準とする制限の対象外とする。