9日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日のNY市場で利上げ長期化懸念が和らぎ、ハイテク株が幅広く買い直されたことで買いが先行。ただ、朝方は小幅ながら下げに転じる場面があった。寄り付き後に発表された中国の5月物価統計が市場予想から下振れし、中国景気の鈍化が改めて意識された。来週13−14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとのムードも続いている。
指数は日本時間午前10時53分現在、前日比0.20%高の19338.13ポイントで推移している。個別では、前日大引け後に2023年3月本決算を発表した周大福珠宝(
01929)が大幅高。中国当局が打ち出した自動車購入促進策を材料に吉利汽車(
00175)、BYD(
01211)も大きく買われている。半面、不動産株の碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)、保険株のAIAグループ(
01299)が安い。