7日の香港市場は反発か。ハンセン指数の心理的節目の19000ポイントが下値支持線として意識され、買い直しが先行すると予想する。6日のNY市場でハイテク株が上昇した流れを引き継ぎそうだ。ハイテク株主体のナスダック総合は0.36%高で終了し、S&P500とともに終値の年初来高値を更新した。
もっとも、米利上げ継続が警戒されるなか、買い一巡後は上値が伸び悩む展開があり得る。米連邦準備理事会(FRB)が6月は利上げをスキップするものの、7月や9月に再開するとの観測が市場で広がっている。来週13−14日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を確認したい投資家は、積極的な売買を手控えるだろう。
6日のNY株式相場はセンチメントが改善する中、出遅れ感が強い景気敏感株が買われてダウ平均が小幅に反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて上昇。国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)がそろって香港終値を上回って引けた。