6日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.15%安の19080.48ポイントだった。中国企業指数は0.13%高の6472.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で1024億8000万HKドル。
ハンセン指数は、序盤は高く推移したが、徐々に上げ幅を縮小し、終盤にマイナス圏に沈んだ。中国政府が2日の国務院常務会議で電気自動車(EV)購入奨励策を延長する方針を示したほか、中国政府系メディアの『中国経済時報』が業界関係者の見方を引用し、大都市でも不動産取引市場の変化に応じて購入規制を見直す可能性を伝えたことで、投資家心理が強気に傾いた。ただ、7日と9日に中国の貿易統計と物価統計がそれぞれ発表されるほか、来週13−14日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる予定で、様子見ムードが広がり、相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、テンセント(
00700)が2%超下落し、指数を押し下げた。今年2月に粉飾決算を指摘するリポートを発表した空売り業者が新たにリポートを発表したことが嫌気され、創科実業(
00669)は4%超下落。海底撈国際(
06862)や華潤電力控股(
00836)も安かった。半面、龍湖集団(
00960)と碧桂園服務(
06098)が7%超上げたほか、碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)も高かった。バドワイザーAPAC(
01876)や華潤ビール(
00291)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.17%安の3834.34ポイント。華虹半導体(
01347)や万国数拠(
09698)、ウェイボー(
09898)が下落率上位。半面、理想汽車(
02015)や小鵬汽車(
09868)、蔚来集団(
09866)が買われた。