6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比1.15%安の3195.34ポイントだった。深セン成分指数は1.58%安の10773.45ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9374億5700万元だった。
上海総合指数は前場、前日終値を挟んで一進一退の展開で、後場に入って下げ幅を広げた。心理的節目の3200ポイントを割り込むと下げ渋ったものの、終値ベースで1月13日以来およそ5カ月ぶりの安値を付けた。序盤は中国政府が打ち出す景気刺激策への期待が一定の下支えとなったが、週内に5月の中国の貿易統計や物価統計の発表を控えていることもあって、ハイテク株を中心に利益確定売りが次第に優勢となった。人民元安に伴う資金流出も警戒されたもよう。
セクター別では軍需関連や半導体、電力、電子部品、コンピューターが大きく売られた。一方、保険が逆行高を演じた。
A株市場では、立訊精密工業(
002475)や歌爾(
002241)、科大訊飛(
002230)、欧菲光集団(
002456)などのハイテク銘柄の下げが目立った。台湾・鴻海精密工業傘下の富士康工業互聯網(
601138)、造船の中国船舶重工(
601989)、旅行大手の中青旅控股(
600138)も安い。半面、アニメ制作の奥飛娯楽(
002292)がストップ高。厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)、保険大手の中国太平洋保険(
601601)、石炭大手の中国神華能源(
601088)も買われた。
上海B株指数は0.53%安の272.79ポイントと4営業日ぶりに反落。深センB株指数は0.08%安の1111.05ポイントと続落した。