BofAセキュリティーズ(BofAS)は最新リポートで石薬集団(
01093)のカバレッジを開始し、投資判断を「アンダーパフォーム」に設定した。石薬集団は中国の代表的な製薬会社であり、神経系疾病やがんなどの治療に用いる多様な製品を抱えると評価したものの、「帯量採購」などの国家政策の下で主要製品の価格が下押しされる上、主力製品である「恩必普(NBP)」の特許が切れる来年に競争が激化する可能性を指摘。mRNAプラットフォームの収益貢献には懸念があるとして慎重な見方を示した。『AAストックス』が2日伝えた。
BofASは、石薬集団の目標株価を2024年予想PER9.8倍に相当する6.19HKドルに設定した。現在、同社の製剤売り上げは「恩必普」や「欧来寧」など6大商品に頼っており、去年の製剤売り上げ総額の約73%を占めると指摘。今後、「帯量採購」による薬価下押しと競争激化が売上高に影響するとの見方から、BofASによる2023−25年予想売上高はそれぞれ市場予想を2.6%、2.1%、7.8%下回っている。
石薬集団の株価は日本時間午後4時9分現在、前営業日比0.45%高の6.73HKドルで推移している。