31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.61%安の3204.56ポイントだった。深セン成分指数は0.7%安の10793.85ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9387億8100万元だった。
上海総合指数は終始マイナス圏でもみ合った。中国の景況感の悪化が嫌気された。寄り付きとほぼ同時に国家統計局が発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.8となり、市場予想の49.4を下回り、前月実績の49.2から低下。非製造業PMIも前月から1.9ポイント低下した。後場は心理的節目の3200ポイントを割り込む場面もあったが、同水準では買い戻しが入り、指数は節目を守ってこの日の取引を終えた。
セクター別では、石炭、電力、ガス、酒造が安い。半面、観光・ホテル、貴金属、新ターネットサービス、ソフトウエア開発などが買われた。
A株市場では、家電メーカーの海信家電集団(
000921)、医薬株の江蘇恒瑞医薬(
600276)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、石炭大手の中国神華能源(
601088)の下げが目立った。豚肉関連の牧原食品(
002714)や、調味料老舗の仏山市海天調味食品(
603288)、酒造の貴州茅台酒(
600519)、瀘州老窖(
000568)も売られた。半面、半導体関連の三安光電(
600703)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、巨人網絡集団(
002558)、ネットワークセキュリティー会社の啓明星辰信息技術集団(
002439)などが逆行高を演じた。
上海B株指数は3.43%安の270.23ポイント、深センB株指数は3.14%安の1090.63ポイントだった。