30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3営業日続伸。終値は前日比0.09%高の3224.21ポイントだった。深セン成分指数は0.44%高の10869.55ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9332億1300万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退。特段の新たな材料に乏しく、相場の方向感を欠いた。中国景気の先行き不透明感や米国の利上げ継続が警戒され、中盤には指数が心理的節目の3200ポイントを割り込む場面があったが、中国政府による景気刺激策への根強い期待が相場を支えた。セクター別では、運輸機器やゲーム、文化・メディア、インターネットサービスが買われた半面、バイオ製品、化学製薬、酒造が売られた。
A株市場ではゲーム株の巨人網絡集団(
002558)がストップ高を付け、同業の三七互娯網絡科技集団(
002555) も買われた。高性能コンピューターの曙光信息産業(
603019)、音声認識技術の科大訊飛(
002230)が高い。交通インフラ建設大手の中国交通建設(
601800)と中国鉄建(
601186)、鉄道車両メーカーの中国中車(
601766)の上昇も目立った。一方、漢方薬の華潤三九医薬(
000999)、太陽電池の隆基緑能科技(
601012)が大幅安。家電大手の美的集団(
000333)と調味料大手の仏山市海天調味食品(
603288)も売られた。
上海B株指数は0.60%安の279.82ポイント、深センB株指数は0.48%安の1125.95ポイントとともに続落した。