23日の香港市場は上値の重い展開か。注目されたバイデン米大統領とマッカーシー米下院議長との債務上限問題を巡る協議は合意に至ることができなかった。イエレン米財務長官は6月1日にも政府の支払いが滞る可能性が極めて高いとの認識を示しており、債務上限問題を巡る警戒感が引き続き相場の重しとなりそうだ。
また、香港市場は26日が仏誕節で休場となるため、連休を前に積極的な買いが手控えられる可能性がある。ただ、中国の主要経済指標の予想下振れが続いたことで、中国政府による景気対策への期待が高まっており、一定の支えとなりそうだ。
22日のNY株式相場は高安まちまち。米債務上限を巡る与野党協議をにらんで神経質な展開となった。ダウ平均は続落、S&P500はほぼ横ばい、ナスダック総合は0.50%高で終了した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やアリババ集団(
09988)が香港終値を上回って引けた半面、AIAグループ(
01299)が下回って引けた。