2023-03-16 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:反落で約1カ月ぶり安値、石炭株や石油株が全面安
16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比1.12%安の3226.89ポイントだった。深セン成分指数は1.54%安の11237.70ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8450億4200万元だった。
上海総合指数は前日の欧米市場が下落した流れを引き継ぎ、終日マイナス圏で軟調に推移した。スイスの金融大手、クレディ・スイスの信用不安を受けて投資家心理が悪化し、リスク回避の売りが広がった。クレディ・スイスがスイス国立銀行(中央銀行)から最大500億フランを借り入れる計画を発表したが、影響は限定的だった。指数は結局、2月17日以来、約1カ月ぶり安値でこの日の取引を終えた。セクター別では、造船、石炭、石油が全面安となったほか、太陽光・風力発電設備などを中心に幅広いセクターで売りが優勢だった。半面、貴金属や医薬品販売、宝飾が買われた。
A株市場では、中国アルミ(
601600)や隆基緑能科技(
601012)、国軒高科(
002074)、牧原食品(
002714)などの下落が目立った。2月の旅客数が前年同月比で大幅に増加したと発表したが、中国東方航空(
600115)や中国国際航空(
601111)も大きく下げた。半面、中信銀行(
601998)や中国銀行(
601988)が買われたほか、華潤三九医薬(
000999)や東阿阿膠(
000423)も高かった。
上海B株指数は1.29%安の289.77ポイント、深センB株指数は1.09%安の1168.22ポイント。