米ナスダック上場の英バイオ医薬品会社F-スター・セラピューティクスは英国時間7日、中国生物製薬(
01177)による買収提案を対米外国投資委員会(CFIUS)が承認したと発表した。これにより、中国生物製薬の全額出資子会社invoX Pharmaが発行済みF-スター普通株を現金で買い取るTOB(株式公開買い付け)の成立に必要な行政認可がそろった。
F-スターは、TOB応募が米東部時間8日に締め切られた後、即座に同社とinvoX Pharmの合併手続きが完了する見通しを示した。TOB成立には発行済み株式の50%超の応募が前提条件となるが、すでに70%近くが応募している。中国生物製薬は2022年6月にTOB計画を発表した後、応募受付期間を数回延長していた。
F-スターは次世代のがん免疫療法を開発している。中国生物製薬はF-スターを子会社化することで臨床試験段階にある3つの二重特異性抗体を取得し、免疫療法製品を拡充する。
中国生物製薬の株価は日本時間午前11時48分現在、前日比0.47%安の4.24HKドルで推移している。