21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.99%安の20679.73ポイントだった。中国企業指数は1.16%安の6981.98ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で565億HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた。序盤はプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いが続かず、中盤以降は下げ幅を拡大した。前日の米休場で手掛かり材料難のなか、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続観測や、気球問題などを巡る米中対立の激化への懸念が引き続き重荷となった。本土市場で朝方に心理的節目の3300ポイントを回復していた上海総合指数が失速し、一時マイナス圏に沈んだことも嫌気された。
個別では、3月に100億元規模の購入補助キャンペーンを実施するとの報道を受けてネット通販大手のJDドットコム(
09618)が急落。大型ネット株の美団(
03690)、テンセント(
00700)、百度(
09888)、アリババ集団(
09988)や医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)も下げが目立った。半面、華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)など本土不動産株が買われたほか、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、資源株のCNOOC(
00883)、中国神華能源(
01088)が大きく上昇した。