大和証券キャピタルマーケッツは最新リポートで、ミューチュアルファンド(投資信託)の中国「経済再開」テーマに対する熱意は今年1−3月期には薄れる半面、一部の運輸株と観光株のバリュエーションが新型コロナウイルス禍以前の2019年並みに戻るとの予測を示した。その上で、中国・香港市場トップピックを見直し、中国旅遊集団中免(
601888)とサンズ・チャイナ(
01928)(過去3カ月間に株価がそれぞれ30%、110%超上昇)に代えて、華住集団(
01179)と隆基緑能科技(
601012)を採用した。同時に、薬明生物技術(
02269)と深セン邁瑞生物医療電子(300760)をトップピックリストに入れ、ともに投資判断を「買い」とした。『AAストックス』が3日伝えた。
大和によると、2022年10−12月期にミューチュアルファンドが最も積極的に買い入れた銘柄はテンセント(
00700)と香港証券取引所(
00388)、快手科技(
01024)。これらは質が高いグロース株(主に、消費、医療・ヘルスケア、IT、工業)であり、医薬品・バイオとメディア、ソフトウエアの各セクターへの投資エクスポージャーが高まったとした。一方、太陽光発電機器の原材料と豚肉の価格が下落し、電機設備や外食セクターへの投資が減少。同時に、石炭や非鉄金属、本土不動産などのシクリカル(景気循環)銘柄へのエクスポージャーも減ったと指摘した。