27日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら3営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.05％安の22555.21ポイントだった。中国企業指数は0.18％高の7720.65ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で543億8000万HKドルだった。

　ハンセン指数は高く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退。前日終値は2022年3月1日以来、約11カ月ぶり高値だっただけに利益確定売りが出た。もっとも下値を売り込む動きは限定的。春節（旧正月）連休中の中国で行楽や小売りの盛り上がりを伝える統計や報道が続き、景気持ち直しへの期待は根強い。来週前半に米連邦公開市場委員会（FOMC）や欧州中央銀行（ECB）定例理事会を控え、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を見送っているもよう。

　個別では、大型株のAIAグループ（01299）とアリババ集団（09988）が下落して相場の重荷となった。信義光能（00968）、中升集団（00881）、海爾智家（06690）はそろって反落。米インテルのさえない23年1−3月期見通しを受け、パソコン大手のレノボグループ（00992）も売られた。半面、大型ネット株のJDドットコム（09618）とテンセント（00700）が買われ、一定の下支えとなっている。不動産開発の碧桂園（02007）と龍湖集団（00960）、カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）も高い。