2023-01-24 |
中国/業界動向/証券 |
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ゴールドマン・サックスとJPモルガン「ヘッジファンド資金が中国株式市場に流入」
ゴールドマン・サックスとJPモルガンは、中国が「ゼロコロナ」政策を事実上放棄したことを受け、ヘッジファンドが同国株式市場への資金投入を増やしているとみている。ゴールドマン・サックスは週間リポートのなかで、中国株は世界のポートフォリオでの人気を取り戻しつつあり、投資家は過去10週のうち8週で持ち高を増やし、売り持ち高を上回っていると指摘。過去4週間の中国株の買い越しはデータを取り始めて以降で最も大きいと明らかにした。ロイター通信が24日伝えた。
ゴールドマン・サックスがカバーしている世界のファンドについて、中国企業株の純エクスポージャーは1月19日時点で13.1%だった。10月下旬の7.1%から上昇したが、ピークだった2020年7月の15.3%には届いていない。ゴールドマン・サックスの顧客の資金の流れからみて「今週は中国が世界の主要ファンドが最も買い越した市場」であり、「中国は買い、というコンセンサスが急速に形成されているようだ」と同リポートは伝えた。
JPモルガンのアナリストらも、ヘッジファンドが中国株を買い増ししているとの見解だ。しかし、ポジティブな勢いは近いうちに衰えるかもしれず、中国の防疫規制緩和の成り行き次第だと「ポジショニング・インテリジェンス」リポートの中で警告した。「中国のリオープニング(経済再開)政策の足取りが速まり、幅広いタイプの投資家の参加が広がり続ければ、ラリーは続くだろう」と同リポートで述べた。