香港のフラッグキャリア、キャセイ・パシフィック(
00293)は20日大引け後、2022年12月本決算で64億−70億HKドルの純損失を計上する見通しを発表した。前年は55億HKドルの純損失だった。
通期で赤字継続となったものの、上期に比べ下期の業績が顕著に改善した。一方、持ち分法適用企業は多額な赤字が続いた。
Ronald Lam最高経営責任者(CEO)は、傘下航空会社と子会社の22年下期の運営と財務状況が持続的に改善しており、香港の旅行規制や防疫規制の改善を受けて下期の営業キャッシュフローが黒字に転じたことを明らかにした。
23年の展望について、引き続き輸送力の回復に注力する方針で、LamCEOは23年末時点のキャセイ・パシフィック航空と香港エクスプレスの旅客輸送力がコロナ前の70%まで回復する見通しを示した。また、24年末時点でコロナ前の水準に回復することを目指すとした。