8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに大幅反発。前場終値は前日比2.80%高の19341.32ポイントだった。中国企業指数は3.18%高の6637.20ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で836億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、ほどなくして心理的節目の19000ポイントに乗せた。前日に3%超下げた後とあって、買い戻しが優勢。中国の新型コロナウイルスの防疫措置の緩和で恩恵を受けそうな銘柄が物色されたほか、米長期金利の低下を好感した大型ネット株にも買いが入った。中国コロナ対策統括機関は前日に続き、きょうも現地時間午後3時(日本時間午後4時)に報道向け発表会を開くとの発表を受けて、中盤以降は一段高。出入国の隔離政策の見直しなど、追加の緩和措置への期待が高まった。
個別銘柄では、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)が約11%上昇したほか、ネットイース(
09999)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)など大型ネット株がそろって高い。マカオカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、香港地場系銘柄の新世界発展(
00017)も上昇が目立つ。前日に急落した碧桂園服務(
06098)が反発。半面、電動工具大手の創科実業(
00669)、製薬株の石薬集団(
01093)、ガス会社の新奥能源(
02688)などが下げた。